【保護猫活動を取材】殺処分ゼロ・猫たちが幸せに暮らせる未来のために私たちができること

自然の中で暮らしている猫たちは、殺処分されてしまう可能性があることをご存知でしょうか。
ハッピーキャットでは、事業を通して「 すべての猫たちの幸せな未来 」を目指して保護活動への支援なども行っております。
今回、長年にわたり支援させていただいている『 With all animals 代表の小林恵美さん 』に、沖縄特有の猫を取り巻く課題についてお話を伺いました。
「命をつなぐ」沖縄の保護猫活動 〜With all animals・小林恵未さんの取り組み〜
活動を始めたきっかけは、ビーチにあふれる猫たちとの出会い
沖縄に移住して約10年。
恵未さんが保護猫活動を始めたきっかけは、海辺で目の当たりにした大量の野良猫たちの姿でした。
「ビーチに行くたびに、信じられないくらいの数の猫たちがいて、どんどん増えていくのを見て、なんとかしなければ」と
そこから恵未さんは地域に密着した形で活動を続けられています。
TNR活動という命を守る仕組み
恵未さんの活動の中心は「TNR活動」です。
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Trap: 捕まえる
Neuter: 不妊・去勢手術をおこない耳をカットする
Return: 暮らしていた元の場所に戻す
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地域の野良猫たちを捕獲し、手術後、耳に「さくらカット」を施して地域に戻すことで、野良猫の過剰繁殖を防ぎ、地域との共存を図ります。
■殺処分を防ぐ
また、愛護センターに収容され、殺処分を目前に控えた猫たちを引き出すことも活動の一環です。
沖縄県ならではの課題と、そこに生きる猫たち
沖縄特有の問題として、「暖かい気候」が大きな要因になっていると恵未さんに教えていただきました。
日照時間が長く、年間を通じて暖かいため、猫たちの妊娠・出産の回数が増える傾向にあります。
また、寒さで命を落とすリスクが低いため、外飼いに対する意識が薄いことも課題です。
さらに、衛生面や自然保護の観点から、「飼い主不在の猫がいてはならない」という方針を持っているエリアがあることも問題の背景にあります。
「100匹の猫がいた」10年前からの変化
恵未さんは現在、自宅周辺の海辺や公園などで活動を続けています。
10年前は、ひとつの公園に100匹以上もの猫がいたこともありましたが、活動の成果が徐々に現れ、地域の状況も改善しつつあります。
「猫とワイン」で出会いの場を提供(保護猫シェルター併設型飲食店)
今回のインタビューは、読谷村にある「猫とワイン」にご協力いただきました。
こちらのお店にはオープンシェルターが併設されており、保護された猫たちが新しい里親と出会える場所となっています。
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保護猫活動 ✕ ビストロ【 猫とワイン 】
所在地: 〒904-0324 沖縄県中頭郡読谷村長浜92
Instagram: https://www.instagram.com/hogoneko.no.ie?igsh=ejY0YnBlMjczbWRh
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ナチュールワインとサッポロビール、北海道食材で作られるお料理は絶品でした。
「保護活動が必要なくなる未来へ」
最も理想的なのは、こういった保護活動をしなくてもよい世の中になることです。
恵未さんには、保護活動は特別なことではなく、誰もができる「小さな行動の積み重ね」だと教えていただきました。
私たち一人ひとりの意識が、猫たちの命を救い、未来を変える力になります。
ぜひ、「猫たちが幸せに暮らせる未来」のために私たちができることを一緒に考えてみませんか?